« Arch Linuxは普段使いOSとしてUbutuの代替えになるのだろうか | トップページ | Compizの設定 »

2011/04/15

Arch Linux のVMWareへのインストール

(2011/11/01)この記事は内容が古くなっています。
こっちや、こっち及びその周辺の記事を見て下さい。
自分はArch 気に入っていますが、Linux初心者にはオススメ出来ません。とりあえずデフォルトでは動かないことが大半だけど、設定ファイルの書き方等は自分で調べれる or むしろそれがご褒美です(?)的な人向きですので、それをお忘れなく。
自分はそれほどマゾじゃないと思ってますけど・・・。

VMWare Playerへインストールしたメモ。現状大きな問題はないように思われる。

  1. 最初のlogin。root パスワード無し。
  2. km
    i386/qwerty/jp106.map.gz を選択。fontはSkipした方が無難。
    /arch/setup
    指示に従ってインストール。
    1. select Source
    2. cd を選択

    3. Set Clock

    4. Select region and timezone
      Asia → Tokyo
      Set time and date
      UTC → manual で時間合わせ。

    5. Prepare Hard Drive(s)

    6. Auto-Prepare → swapのみ割り当てたメモリの2倍に。後はデフォルト。
      Filesystem はext4を選択。
      ハードディスクが消去されるという警告が出てOKを選択。

    7. Select Packages

    8. base-develのみを追加選択。ユーザに選ばせてはいるがArchユーザなら事実上必須と思って良い。ちなみに選択するにはスペースキー。

    9. Package install

    10. お任せ。数百MByteだし大した時間はかからないと思われる。

    11. Configure System

    12. エディタにはnano を選択する。基本的にコマンドはCtl + キーになっていて、画面下に表示されている。
      保存はCtl + Oでファイル名は絶対に変えずにリターン、終了はCtl + x。
      [/etc/rc.conf]
      LOCALIZATION section

      LOCALE="ja_JP.UTF-8"
      に変更。

      HARDWARE section
      ネットを遅くするipv6とPCのビープ音がうざい為pcspkrをロードしないように。ファイルシステムに対するloopをロードするように変更。

      MODULES=(!net-pf-10 !pcspkr loop)

      NETWORKING Section
      変更の必要があるのはHOSTNAMEとgatewayのIPアドレス。自分の環境に合わせる。

      HOSTNAME="arch"
      eth0="dhcp"
      INTERFACES=(eth0)
      gateway="default gw 192.168.0.1"
      ROUTES=(!gateway)

      DAEMONS Section
      バックグラウンドでロードしたいdeamonには@を付ける。起動速度が上がるが他に必要とされているものに付けるとそのサービスがミスる原因となるので慎重に。

      DAEMONS=(@syslog-ng network netfs @crond)

      [/etc/resolve.conf]
      googleのDNSを使うために

      nameserver 8.8.8.8
      nameserver 8.8.4.4
      を追記。

      [/etc/hosts]

      127.0.0.1   localhost.localdomain   localhost arch
      になっていることを確認。archの部分が/etc/rc.confで設定したHOSTNAMEで設定した値になっていれば良い。

      [/etc/locale.gen]

      ja_JP.UTF-8 UTF-8

      のみを非コメントアウト。ja_JP.EUC-JP EUC-JPはトラブルの元。Ctl+w でja_JPを検索すると簡単に見つかる。
      en_US.ISO-8859-1 はコメントアウト。

      [/etc/pacman.d/mirrorlist]
      # Japan 行下の2行を非コメントアウト。山形大学のサーバ。
      こいつをやらないとArchの元サーバはパンク状態だよ!とArchがのたまっていますので、忘れずに。

      [Root-Password]
      ここではプロンプトも文字化けしないのでわかり易いかな。

      [Done]
      設定の適用を開始します。vmwareの場合にはscsiのエミュレーションをやっているせいか、scsiのとこで時間がかかりますねぇ・・・

    13. Install Bootloader

    14. Grubを選択。/mnt/boot/grub/menu.1st は編集なしでそのまま閉じてOK。
      Grubのインストール先はHDDの先頭。今回の場合には/dev/sda。
      終了したらメッセージ通り、

      reboot


  3. 2回目のログイン。login: root 、passwrod: 先程最後に設定したもの
  4. ping -c 3 www.google.com

    でネットワークが正しく動作しているか確認。timeoutしてなきゃ良いでしょう。問題がある場合には、
    /etc/rc.conf - HOSTNAME と NETWORKING section に記述ミス、打ち間違いがないかチェック。
    /etc/hosts - 記述ミス、打ち間違いがないか再度チェック。
    /etc/resolv.conf - 固定IPを使っているのにDHCPを使う記述になっていないか、また逆はないか、打ち間違いがないかをチェック。
    アップデートしたいのだが、まず最初にpacmanをアップデートしろと言われるはず。またコンフリクトを起こしているパッケージは消すにy。
    pacmanは全てに優先。これがないと話にならん。

    pacman -Syu
    pacman-db-upgrade

    次にアップデートかけつつミラーリスト速度を測定して使用リストにするスクリプトを入れる。今回みたく震災が起こって一時的に東北にアクセス出来なくなった時にもこれで安心。

    pacman -Syyu curl
    cd /etc/pacman.d
    cp mirrorlist mirrorlist.backup

    nanoを起動して山形大学だけでなく、近くのミラー全てを非コメントアウトし保存。次のスクリプトで外した中で速度を測定し、最速のサーバが使用される。
    良くわからなければ全部コメントはずしてもいいんじゃね?測定にかなり時間はかかるけど。まぁ1回やれば終わりだしね。
    非コメントアウトはCtl+wの後にCtl+rを押して、置換前文字に#Server、置換後文字にServerを指定してやれば楽。

    nano mirrorlist.backup

    スクリプトで速度を測定して使用するミラーを決定。以下の例では上位6つが新しく使用順位を付けられて保存される。
    ちなみに自分はさすがに南米、中国以外をはずして実行してみた。いや、中国とか選ばれても使う気にならんし。地球の反対側のミラーとか意味不明すぐる。
    時間は30分位は優にかかったかも。東欧関連入れなければもっと早くなるだろうなぁ。ロシアはまだしもスウェーデンのドメインが入っていたのは意外。日本以外のアジアの弱さが泣ける。
    地理的な近さなんて飾りだったんだな(んな訳ない。
    結果は、1位 山形大ftp、2位 mirrors.kernel.org、3位 mirrors.xmission.com、4位 ftp.port80.se、5位 schlinux.org、6位 archlinux.freeside.ruだった。cronに登録して半年に1回位測定してもいいかもしれない。
    翌日やると1位 山形大ftp、2位 archlinux.freeside.ru、3位 schlinux.org、4位 ftp.port80.se、5位 mirrors.xmission.com、6位 ftp.tku.edu.tw やっと台湾がやる気見せてた。

    rankmirrors -n 6 mirrorlist.backup > mirrorlist

    終わったら、pacmanのデータベースを新しいミラーサーバでパッケージリストを強制アップデート

    pacman -Syy

    rootでの作業は出来るだけ避けたい訳で、通常使うユーザを作る。

    useradd -m -g users -G audio,lp,optical,storage,video,wheel,games,power,scanner -s /bin/bash ユーザ名
    passwd ユーザ名

    パスワード入力を促されるプロンプトは文字化けしているがキニシナイ。パスワードは2回同じものを入力する。
    ちなみに間違ったユーザを作ってしまった時には

    userdel -r ユーザ名
    で。次はsudoのセットアップ。
    pacman -S sudo

    viで編集なんぞやってられないので、エディタにnanoを指定して設定ファイルを編集。
    何時ものことだけど、保存ファイル名はデフォルトから絶対に変えないこと。拡張子がtmpになってても今回はそれが正しい。

    EDITOR=nano visudo

    %wheel ALL=(ALL) ALL の行を非コメントアウト。ちなみにこれだとwheelというユーザグループに対してsuが許可される。
    wheelはsudoを使うことが出来るユーザグループとして設定するのが決まり事。なのでユーザを作るときにもwheelに属する形で作った訳だ。

  5. 3回目のログイン login: 先程作ったユーザ名 、passwrod: 先程設定したもの

  6. お次はXサーバインストールと設定。mesaとmesa-demoはオープンソースのOpenGLライブラリなのでグラフィックボード固有の3Dライブラリを使えるメーカはいらないかも。

    sudo pacman -S xorg-server xorg-xinit xorg-utils xorg-server-utils
    sudo pacman -S mesa mesa-demos
    sudo pacman -S xorg-twm xorg-xclock xterm acpid

    公式インストールガイドにはないが、acpidがないと多分立ち上がらない。後でもいいが、再起動前に/etc/rc.conf のDAEMONS行にacpidを追記しておく。次はVideoドライバを調べる。一般的には

    lspci | grep VGA
    で表示されるもの合うものを
    pacman -Ss xf86-video | less

    の中から選ぶが、vmwareでのインストールの場合には公式インストールガイドに従った方が簡単。

    sudo pacman -S open-vm-tools
    インストールログによれば、VMWare経由の共有フォルダをマウントするには
    mount -t vmhgfs .host:/ /mnt/hgfs
    をタイプするか、/etc/fstab に
    .host:/ /mnthgfs vmhgfs defaults 0 0
    を記述しなさいだそうな。 また、gtkmm libnotify libxtst fuse libsm もインストールした方が良いと言われるんだけど、自分はやってない。
    ls -l /usr/bin/vmware-user-suid-wrapper
    で次のように表示される場合は
    -rwsr-sr-t 1 root root 5836 2■ 19 08:23 /usr/bin/vmware-user-suid-wrapper
    sudo chmod 4755 /usr/bin/vmware-user-suid-wrapper
    で再度ls -l の行を実行すると、
    -rwsr-xr-x 1 root root 5836 2■ 19 08:23 /usr/bin/vmware-user-suid-wrapper

    のように表示されればOK。2■は文字化けなのでキニシナイ。
    vmwareのマウスドライバ、ディスプレイドライバとフォールバック用のディスプレイドライバのインストール。

    sudo pacman -S xf86-input-vmmouse xf86-video-vmware xf86-video-vesa

    この時点でもacpidの記述があればリブートすればstartxは出来るはず。次にgnomeのセットアップ。

    sudo pacman -S gnome gdm dbus gamin
    gnomeはデフォルトのままallを選択(数字を入れずにリターンだけ)。そして
    sudo nano /etc/rc.conf
    でファイルを開き、DAEMONの行にdbusを追加。結局次のようになっているはず。
    DAEMONS=(@syslog-ng network netfs @crond acpid dbus)
    次に/etc/inittabをnanoで開く。
    sudo nano /etc/inittab

    id:3:initdefault:をコメントアウトし、id:5:initdefault:を非コメントアウト。
    x:5:respawn:/usr/bin/xdm -nodaemonをコメントアウトし、x:5:respawn:/usr/sbin/gdm -nodaemonを非コメントアウト。
    終わったら保存してリブート。

    sudo reboot

  7. 4回目のログイン login: 先程作ったユーザ名 、passwrod: 先程設定したもの
  8. 設定が正しく行われていればgnomeのグラフィカルログインが起動するはず。ダメだった場合には手順を見直し。
    ログイン出来ればフォントはまだ汚いものの、ターミナルの文字化けとはとりあえずサヨナラ出来る。
    いろいろいじる前にまずキーボードが英語キーボードとして認識されているので、システム - 設定 -キーボードのレイアウトタブから
    Japan OADG 109Aを追加して一番上に持って行く。
    同じく システム - 設定 - モニタで好きな解像度を指定する。
    キーボードショートカットの端末起動にCtl + Alt + Tを割り当てる。

    次は音。ターミナルを開いて

    sudo pacman -S oss

    自分がよく使うアプリを入れる。javaランタイムはjreを選んだけど、openjdkとどっちが良いのだろう。

    sudo pacman -S vlc firefox chromium file-roller nautilus-actions nautilus-open-terminal ibus-anthy gimp gedit leafpad gnome-do gconf-editor conky libreoffice libreoffice-ja zip thunar meld
    sudo pacman -S flashplugin gksu

    ただし、この時点ではfirefoxやchromiumはまだ文字化けで使い物にならない。日本語フォント入れるまでガマン。フォント設定を全部monospaceにしちゃえば一応表示は出来るようにはなるんだけどね。
    使うのはmozcなのにanthyを入れているのは、anthyを先に入れておかないとibusが正しく動作してくれないことがあったため。
    入れたのがsvnのmozcだし、たまたま不安定なバージョンだったのかもしれない。anthyを入れたら、システム - 設定 - ibusを開いてAnthyをインプットメソッドに追加されていることを確認し、
    エディタ等を開いて日本語入力が有効になっているか確かめた方が吉。~/.bashrcへの記述追加は不要だった。

    sudo pacman -S poppler p7zip unzip unrar libdvdcss pstoedit thunar-volman jasper

    poppler:pdf support、p7zip:zipアーカイバ、unzip:zip解凍、arj:arjアーカイバ、unrar:rar解凍、libdvdcss:DVD再生に必要、pstoedit:libreofficeの画像取り込み等、thunar-volman:thunarのUSB対応、jasper:pstoeditのjpeg2000ファイル対応

    sudo reboot

  9. 5回目のログイン login: は4回目と同じ。ちなみに何度かリブートしているが、システムに大規模な変更を加える前には一度リブートしておいた方がfallbackしやすいのでおススメ。
  10. 特に次に書くようなユーザパッケージ導入前には正常に動作する状態を覚えさせておいた方が良い。
    ユーザパッケージをインストールするためにyaourtを導入。依存関係のpackage-queryが事前に必要。

    cd
    mkdir temp
    cd temp
    wget http://aur.archlinux.org/packages/package-query/package-query.tar.gz
    tar xzf package-query.tar.gz
    cd package-query
    makepkg -si
    cd ~/temp
    wget http://aur.archlinux.org/packages/yaourt/yaourt.tar.gz
    tar xzf yaourt.tar.gz
    cd yaourt
    makepkg -si
    cd

    google日本語入力やフォント類を導入。

    yaourt -S mozc-svn gimp-resynth ttf-ms-fonts otf-ipafont otf-takao ttf-ipa-mona ttf-ubuntu-font-family ttf-droid

    PKGBUILDを編集するかとinstallの編集をするかの問にはn、ビルドとインストールを続けていいかの問には全てYで。
    パッケージのインストールをしてるのだが、rootじゃなくても良い(というかrootでパッケージ作っちゃだめ)。くれぐれもsudoなんぞやらんように。インストールする時にはrootパスワード入力を求められる。

    gnome環境のフォントを設定。システム-設定ー外観の設定のフォントタブ。これでアプリの文字化けともおさらば。

    アプリケーション:	ubuntu Regular 11pt
    ドキュメント	:	sans 10pt
    デスクトップ	:	ubuntu Regular 11pt
    ウィンドウのタイトル:	ubuntu bold 11pt
    固定幅		:	Monospace 10pt(ipa-monaをインストールすれば自動的に使われるみたいだ)
    描画の種類:	サブピクセルのスムージング&詳細で細身
    sudo reboot

    起動したらシステム - 設定 - ibusを開いてMozcをインプットメソッドに追加し、エディタ等で変換予測をガンガン出してくるのを確認する。

    Firefoxの日本語化。firefoxで

    http://releases.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/4.0/win32/xpi/ja.xpi
    を開けばOK。

    calibreのセットアップ

    pacman -S calibre

« Arch Linuxは普段使いOSとしてUbutuの代替えになるのだろうか | トップページ | Compizの設定 »

Arch Linux」カテゴリの記事

コメント

Arch Linux2013.01.04が出ています。VMにインストールしようとしたらマウスの矢印が消えてホストとゲストの切り替えが出来ず、しかもインストール方法が変わったようでインストール出来ませんでした。
2011年ごろインストールしたのでArch Linuxのその当時のインストール方法も完全に忘れてしまいました。
https://www.archlinux.org/download/
今インストールの日本語の解説のブログは2012.07用でArch Linux2013.01.04はまだ無いです。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Arch Linux のVMWareへのインストール:

« Arch Linuxは普段使いOSとしてUbutuの代替えになるのだろうか | トップページ | Compizの設定 »